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紙のアートフェスティバル 特別展

富士市ロゼシアター「ふじ・紙のアートミュージアム」にて、「紙のアートフェスティバル特別展」が開催された。今回は、「紙」をテーマに14名の富士市を中心に活動する作家、デザイナー、建築家が参加した。縦50センチ、横50センチ、幅35センチの段ボール内にそれぞれ紙や木材などを使って創作した。
今回出品した「みえぬ工」は、富士市にある紙バンド工場をイメージして制作した。素材には工場で製造され、売れなくなった紙バンドを使用。工場内の秩序のある製造過程で生み出される紙バンドは、気温や湿度など些細な要素に影響を受けつつ、その都度空調や機械調整を行う人の見えない作業や緊張感があった。「みえぬ工」は、段ボールの中に紙バンドが一本一本ピンと張り巡らされており、その中には、展示台より一回り小さな段ボールが、紙バンドによって支えられ宙に浮いている。鑑賞者には、紙バンドの素材や富士市が紙の街であること、それを支える人や工場の秩序、緊張感について想像してもらいたい。

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