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ヤングウーマン アーティストたち展
富士宮「RYUgallery」にて、静岡で活躍する若手女性作家によるグループ展「ヤングウーマン」展が開催された。「フラワー」をテーマに、女性らしい個性ある作品が出品された。
私が出品した「匂いの記憶」は、近年流行した感染症によってもたらされた、嗅覚器官への後遺症についての考察をテーマに制作した。感染症によって嗅覚障害に陥った患者の多くは、様々な香水やフレグランスの匂いを嗅ぎ、匂いのイメージを思い起こすトレーニングを行う。匂いは人間の記憶に深く関係しており、その匂いを嗅ぐとその時に感じた光景やイメージを思い出す。
今回レモンをモチーフに、石膏と石鹸で実寸大のレモンを制作した。一個一個レモンからは、レモンの匂いを感じられるようになっており、鑑賞者は実際に匂いを嗅いだり、持ち帰ってレモンの香りを楽しんでいた。レモンは、普段の日常生活でいつでも嗅ぐことのできる匂いだが、嗅いだときにイメージする光景は、鑑賞者それぞれ違うだろう。
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