観るは法楽

​富士「Atelier Techi」にて、個展「観るは法楽」を開催した。今回は、展示スペースのショーウィンドウのガラスに巨大なQRコードを設置した。そして、展示スペースの壁面には、100枚近くのQRコードを設置、鑑賞者は、スマートフォン片手にQRコードを読み取り、作品を鑑賞した。

近年世界的感染症が、世界各国にパンデミックを及ぼし、世界や地域の交通に規制が掛かり、旅行や研修、買い物など外出をすることが難しくなった。今回そんな状況下の中、リモートワークやデジタルツールの需要が高まり、外出をしなくても遠方の人や場所と交流することができるようになった。そんなデジタルツールの普及が高まり、便利になればなるほど、選択をしなくても自動的に情報の入ってくる環境が習慣となるだろう。しかし、受動的に情報が入る世の中であるが、それに何かしらの関連を付けたり、考察を深めたりすることもできる。今回、使用したQRコードを読み取ると、作家がこれまで訪れた場所や景色の写真を見ることができ、それに関連する写真を、ネット上で自動的に観ることができる作品となっている。鑑賞者は自由にQRコードを読み取り、出てきた写真から新しい出会い発見や気づきを得ることができる。

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